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マーケットレポート

マーケットレポート2025, 5

2025年5月1日時点公表分
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目次
東証REIT指数(オフィス・住宅・商業物流等)
賃貸住宅の期待利回りの推移
首都圏 中古マンションの成約状況
新設住宅着工戸数
不動産価格指数(区分所有マンション)
各種金利の推移

東証REIT指数
(オフィス・住宅・商業物流等)

東証REIT指数は、東京証券取引所に上場している不動産投資信託(JREIT)全銘柄を対象とした時価総額加重平均型の指数です。
流動性の低い実物不動産に⽐べ、REITは流動性が⾼いため、その指数は、【不動産価格の先⾏指標】という性質を持っていると⾔えます。ここでは、全体(緑)と住宅REITのみ(⻘)の2つを掲載しています。

東証REIT指数
東証REIT指数|グラフ
(出典)株式会社QUICK
POINTデータ解説
3月のJ-REIT市況は、ここ数か月続く低調な傾向の中で横ばいとなりました。各REITの収益性は良好で、分配金を予定より増額する銘柄も多く、価格上昇が期待される状況です。しかし、長期国債金利の上昇に伴う資金の移動や、借入金利の上昇懸念によるリスク見通しなどが影響し、依然として低調な推移が続いていると考えられます。

賃貸住宅の期待利回りの推移

期待利回り=キャップレート:投資家が不動産から期待する収益性(利回り)のこと。
賃料一定のもとでは、キャップレートの低下は投資不動産価格(ここではワンルームマンション)の価格上昇を意味します

(※ここで想定するワンルームは以下の通りです)
交通アクセス:最寄り駅から徒歩10分以内
築年数:5年未満
平均専用面積:25~30㎡
総戸数:50戸程度
城南地区(目黒区、世田谷区)渋谷、恵比寿駅まで15分以内の鉄道沿線
城東地区(墨田区、江東区)東京、大手町駅まで15分以内の鉄道沿線

賃貸住宅(ワンルーム)の期待利回り推移
賃貸住宅(ワンルーム)の期待利回り推移|グラフ
(出典)一般財団法人日本不動産研究所「不動産投資家調査」
POINTデータ解説
本データのキャップレートは年2回公表(5月・11月)のため、前月分と同じです

首都圏
中古マンションの成約状況

首都圏中古マンション成約状況:レインズに登録された成約物件情報を集計し、公表したものです。
新築マンションの同データでは、ブレが大きいため、マンション市況を現状分析する時は中古マンションデータを見る方が分かりやすいとされています。

成約件数
成約件数|グラフ
(出典)公益財団法人東日本不動産流通機構「月例マーケットウォッチ」

成約㎡単価
成約件数|グラフ
(出典)公益財団法人東日本不動産流通機構「月例マーケットウォッチ」
POINTデータ解説
2月の首都圏における中古マンションの流通量は、2021年3月以来となる4,000件超を記録しました。2〜3月は繁忙期とはいえ、前年同月比で+23.9%と大きく伸長しています。一方で、平米単価は前月比で下落しましたが、過去1年間の水準と比較すると平均的な価格帯に収まっています。これまでの上昇局面から、現在は横ばい傾向に移行してきたといえるでしょう。

新設住宅着工戸数

新設住宅着工戸数とは、新たに建てられた住宅に関する統計で、建築主から都道府県知事に提出された建築工事の届出が毎月集計され、国土交通省から当月分が翌月末に発表されます。持ち家=所有する土地に住宅建築を行うもの、貸家=賃貸用のための住宅、分譲=分譲マンションと分譲戸建(土地+建物)の合計です。

総計(新設住宅着工戸数)
総計(新設住宅着工戸数)|グラフ
(出典)国土交通省「住宅着工統計」
持ち家(新設住宅着工戸数)
持ち家(新設住宅着工戸数)|グラフ
(出典)国土交通省「住宅着工統計」
貸家(新設住宅着工戸数)
貸家(新設住宅着工戸数)|グラフ
(出典)国土交通省「住宅着工統計」
分譲(新設住宅着工戸数)
分譲(新設住宅着工戸数)|グラフ
(出典)国土交通省「住宅着工統計」
POINTデータ解説
2月の新設住宅着工戸数は、持ち家が2か月連続で前年同月比マイナスとなった一方、貸家は前年同月比でプラスとなりました。また、分譲住宅(マンション+戸建て)は、10か月ぶりに前年同月比で増加に転じました。

不動産価格指数
(区分所有マンション)

不動産価格指数:不動産価格指数は、全国の住宅に関して、国土交通省が実施する「不動産の取引価格情報提供制度」により蓄積されたデータを活用し、「個別物件の品質」を調整したうえで、算出・推計した指数です。

不動産価格指数(区分所有マンション)
不動産価格指数(区分所有マンション)|グラフ
(出典)国土交通省「不動産価格指数」
POINTデータ解説
2024年12月分(3月末時点での最新)の区分マンションにおける不動産価格指数は208を超え、過去最高値を更新しました。前月比でも+0.6%と、引き続き堅調な伸びを示しています。ただし、今後は徐々に上昇傾向に陰りが見え始める可能性も出てきました。

各種金利の推移

基準割引率・基準貸付利率:

日本銀行が、個別の金融機関に対して資金を貸し出す際の基準金利のことです。2006年に「公定歩合」から「基準割引率および基準貸付利率」に名称が変更され、基準貸付利率は短期の市場金利の事実上の上限としての役割を担うようになっています。
(出典)日本銀行HP

長期国債(10年):

償還期間が10年の国債の金利。月末の数値を採用しています。
(出典)財務省HP

フラット35:

返済期間21年以上の金利(融資金額9割以下) で、最多金利を採用しています。
(出典)住宅金融支援機構

賃貸住宅融資(35年):

賃貸住宅用の長期固定ローン金利です。前月下旬の金融情勢などに基づき金利を決定したと想定した場合の参考金利で、2カ月後に住宅金融支援機構債券の利回り、その他のコストを加味して決定される予定の金利が適用され、金融情勢の変化などによって金利が変更となる場合もあります。
(出典)住宅金融支援機構

各種金利の推移
各種金利の推移|グラフ
POINTデータ解説
2025年3月末時点の金利は、特に長期国債の利回り上昇が顕著で、一時は1.6%を超える場面も見られました。しかし、4月に入ると、米国政府による関税率引き上げ政策を背景に世界的な株安が進行し、4月上旬には利回りが1.2%台にまで低下する場面もあり、金利は不安定な動きを見せています。
ご留意事項
不動産投資はリスク(不確実性)を含む商品であり、投資元本が保証されているものではなく、元本を上回る損失が発生する可能性がございます。
本マーケットレポート に掲載されている指標(例:利回り、賃料、不動産価格、REIT指数、金利など)は、
不動産市場や金融市場の影響を受ける変動リスクを含むものであり、これらの変動が原因で損失が生じる恐れがあります。
投資をする際はお客様ご自身でご判断ください。当社は一切の責任を負いません。
本マーケットレポートに掲載されている情報は、2025年5月1日時点公表分です。
各指標は今後更新される予定があります。
本マーケットレポートに掲載した記事の無断複製・無断転載を禁じます。
2025年5月 マーケットレポート 
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