Livable Archive 12
取引事例 2025.06.02
レジャー施設という特殊な物件群
全国に展開するホテル、スキー場、ゴルフ場など、数十物件におよぶ大型かつ特殊な施設群の不動産売却。その重要事項説明書をはじめとする購入検討者向けの書類作成業務を、東急リバブルが任された。
全施設を合計すると、土地面積で3,000万㎡を超える。現地実査だけでも容易ではなく、所在地が全国にまたがるため自治体ごとに異なる条例にも対応しなければならなかった。書類作成には、各施設で保管されている物件資料を収集し精査する必要があり、高い専門知識が求められた。
東急リバブルは社内横断のプロジェクトチームをつくり、調査専門部署から20名以上を動員。さらに、オフィスに全施設の物件資料を収集、管理するための専用ルームを用意した。売主からは、そのセキュリティ体制と専門性が評価された。委託された業務を確実に、スケジュール通りに遂行するため、万全の態勢で臨んだ。
すべてを自社で完結させる安心・確実な仕組み
全国の施設から取り寄せられた資料は、どれも原本のため紛失や破損は許されない。専用ルームには監視カメラが設置され、施錠や入退室管理も徹底された。大規模で特殊な施設であるがゆえに1物件あたりの資料が多く、すべてを合わせると段ボールで300箱分に積み上がった。それら膨大な紙の資料をひとつひとつ精査してナンバリングし、PDF化していく地道な作業から業務を進めた。
およそ4ヶ月で、重要事項説明書をはじめとするすべての書類が完成。購入検討者への資料送付や問合せ対応などもすべてプロジェクトチームが担った。全物件の窓口を集約したことで、150名近い関係者との調整もスムーズに進み、期日に遅れることなく業務を完遂することができた。
多岐にわたる業務や問合せ対応を一貫して自社で完結させたことは、情報管理を重んじる売主をはじめ、多くの関係者との信頼関係につながった。この一連の業務の品質や進行管理が評価され、購入者決定後の契約・引渡書類の作成も継続して東急リバブルが任された。